転職しても救われない!世の中過酷な職場ばかりな理由
社労士として障害年金の申請の代行の仕事をしてますと。
うつ病をはじめとするメンタル系の病気の原因はやはり、
「職場」が原因ってのが非常に多いです。
職場での人間関係やパワハラ、低賃金&長時間労働、サービス残業。
一言で「職場」といっても多種多様なストレスがあり、
それらがうつ病をはじめとするメンタルの病気の原因となっているわけです。
まあ、簡単に言うと、(・д・)
世の中過酷な職場ばかり
なわけです。
しかし、ニュースでは人手不足が頻繁に言われ、政府は外国人労働者も
受け入れる方針です。
人手不足なのに、過酷な職場ばかりなのは、何故なのか?
人手不足なら、転職をすることで、より良い職場に就職できそうなのに?
この矛盾はどこからくるのか?
人手不足なのにまともな仕事がない理由
この謎を紐解くと、結局のところ、企業が求める、人材は、
①高い給料を払ってででも働いてほしい「ハイスペックな社員」と、
②低賃金でも文句一つ言わず単純作業をしてくれる「ロースペックな社員」だと思うのです。(たぶん)
なので、人手不足と言われているけど、「普通の正社員」は人余りになっているのでは?
と思うわけです。
大卒とかで20代のうちはまだいいのですが、いわゆる中年と言われる歳になる頃には、この
①高い給料を払ってででも働いてほしい「ハイスペックな社員」
②低賃金でも文句一つ言わず単純作業をしてくれる「ロースペックな社員」
どちらかの二択を迫られる事になるわけです。
そして多くの人は、②に落ち着くので、結果的に、転職を繰り返しても、
いっこうに職場環境は改善されずに、ストレスフルな環境に居続けることになるんではないでしょうか。
いわゆる社畜と言われる状況です。
特に、AIとかが普及するとさらに、「普通の正社員」は今後、ますます需要が無くなりそうなので、
①高い給料を払ってででも働いてほしい「ハイスペックな社員」
②低賃金でも文句一つ言わず単純作業をしてくれる「ロースペックな社員」
との間にはさらに大きな差が生まれてくるのではないでしょうか。
この流れは止められない
政府主導による働き方改革なども進みつつありますが、
働き方改革の代表的な施策として、テレワーク、サテライトオフィス、長時間労働の削減、
ワークライフバランス等があります。
これらの多くは、①高い給料を払ってででも働いてほしい「ハイスペックな社員」の職場環境に適応することで、
生産性の上がる施策であって、②低賃金でも文句一つ言わず単純作業をしてくれる「ロースペックな社員」には
あまり関係のない話ではないでしょうか。
AIの導入が進み、「普通の正社員」の需要が無くなっていく中、外国人労働者も増えます。
①高い給料を払ってででも働いてほしい「ハイスペックな社員」
②低賃金でも文句一つ言わず単純作業をしてくれる「ロースペックな社員」
との間にはさらに大きな差が生まれてくるのはもは不可避かもしれません。