新年度に入り、就職をした新卒の方も多いかと思います。
新人研修なんかも、もしかするとあるかもしれません。

世の中の会社全てではないかですが、ごく一部の会社なんかで、
新人研修という名を借りて、金銭による報酬の代わりに新人労働者に
「やりがい」を強く意識させることにより、
その労働力を不当に安く利用しようとする行為もあります。

いわゆる、「やりがい搾取」というものです。

働く事に対して、「社会的意義」や「やりがい」を刷り込むことで、
低賃金、長時間労働でも喜々として働く人間を量産しようとするのです。

「幸せで希望に満ちた社会づくりに貢献します」

みたいな立派なスローガンを掲げ、それを刷り込み、
自社の社員には低賃金、長時間労働を強いるのです。

自社の社員すら、幸せにできない会社が、
「幸幸せで希望に満ちた社会づくりに貢献」なんか出来るわけがありません。

普通に考えれば当たり前の事なのですが、それでも、
その組織に属する多くの人がその働き方をしていると、
あたかも世界中の人が、同じ感覚で働いていると錯覚してしまい、
自分の労働環境に疑問を抱かなくなります。

「社会的意義」や「やりがい」をエサに搾取されていることに気付かず、
行く末は長時間労働等により、うつ病などメンタルの病を患うような
ことにもなりかねないのです。

経営者側はあなたを「使い捨て」だと考えているかもしれません。

重ねて言いますが、全ての会社がこのような会社ではありません。
ごくごく一部でこのような「やりがい搾取」のような行為をする
会社があるのです。

もし、心当たりがあるなら、一度冷静になり、自身の労働環境が
正当なものなのか考えてみてください。