7040問題そして、引きこもりと障害年金

「7040問題」という言葉をご存知でしょうか?

7040問題とはい、40代の無職と70代無職親子が共倒れになる事象の事を言います。

現在、アラフォー世代の人達は大学等を卒業した際に極めて厳しい就職氷河期でした。
私自身はアラフォー世代で、その記憶を今でもしっかりと脳裏にあります。

上場しているような大企業の採用予定人数が1.2人とかが普通でそこに数千人の
新卒がエントリーしているような異様な状況でした。

そんな厳しい環境の中では当然、正社員として、就職することが出来ず、
派遣労働者へと流れつく者が沢山いました。

その人たたちが今40代近くになり、無職となり、40代の無職が70代の無職の
親の元で、年金をたよりに暮らしているのが、「7040問題」です。
アラフォークライシスや、ロスジェネ世代(ロストジェネレーション)なんて言い方もします。

「7040問題」は自己責任?

もちろん、就職活動の時に厳しい環境でも、そこから這い上がり、
正社員という立場を手に入れた人も中にいるだろうし、
今、無職のアラフォー世代は、努力をしてこなかったから、
今無職という立場まで落ちたと「自己責任」で片づけるのは非常に簡単です。

しかし、「自己責任」だけでは片づけられない事情もあるのも確かです。
以下の画像を見てもらえばわかりますが、アラフォー世代が歩んできた20年です。

7040問題

アラフォー世代が歩んだ20年
①就職活動の時は非常に厳しい就職氷河期で、派遣社員にならざるを得なかった。

②ワーキングプアとなり、当然結婚などする資金も余裕もなかった。

③リーマンショックを発端とする派遣切りにあう。

④アラフォーとなり、正社員として働く道がほとんど無い。

このような20年間を歩み時代に翻弄された人達を「自己責任」だけでは片づけて良いのだろうか?
実際、世代ごとの月収を5年前と比較した結果、どの世代も軒並み上昇していたんですが、
何と、35歳から44歳のアラフォー世代の給与だけがダウンしています。
7040問題

アラフォー世代に多い引きこもり

こうした不遇の時代を生きてきたアラフォー世代の中には、
引きこもりも多いと聞きます。

実際、障害年金の申請代行の仕事をしておりますと、
まさに、70代のご両親から子供の相談を受けたりすることがあります。

70代のご両親が仮に亡くなれば、両親の年金だけが頼りの引きこもった子供は
生きてゆく術がもうありません。そこで当方へ相談がくるのです。

「子供(息子、娘)が長らく、引きこもり状態で、おそらくうつ病なのですが、
障害年金を受給することは可能か?」という問い合わせです。

これについての答えは以前、ブログに書きましたのソチラ↓をご覧ください。

中年の引きこもりとうつ病の闇。そして、障害年金

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