初診日が不明、双極性感情障害で、障害基礎年金2級が認定されたケース

相談者の状況

【依頼者】兵庫県在住 50代女性
【傷病名】双極性感情障害 (icd-10:F31)
【結果】 障害基礎年金2級
【処方薬】ロラゼパム ビプレッソ アタラックス セロクエル リスパダール
【主な症状】
・抑うつ状態
思考・運動制止 刺激性、興奮 憂うつ気分 自殺企図 希死念慮
・そう状態
行為心迫 多弁・多動

障害基礎年金が認定されるまでの経緯

仕事と学校でオーバーワークになり、うつ症状が出現したが、
病識がなく、長らくどこの病院も受診せず、一進一退の状態で生活をしていた。

31歳の時に初めて、病院を受診するも症状は改善せず、現在に至るまで、
より良い医療を求めて様々な病院を転院されておられました。

弊所のホームページより、お問合せを頂き、障害年金の受給の可能性があることを
お伝えし、受任致しました。

日常生活の状況は、そう状態の時は、活動的になり、新しいことに挑戦したくなったり、
仕事を変えてみたくなったり、前向きな発言をされ、多弁となり、行為心迫がみられました。

一方、うつ状態の時は、人目が気になり、おっくうになる、体がだるい、等の症状があり、
イライラが強い時は、希死念慮を伴い、自殺企図がみられました。
家族の協力もあり、あまり刺激をせず、頓服で対応されておられる様子でした。
家事等は家族が主に行い、一日中寝たきりの状態で、就労も現在は不可能な状態でした。

障害年金の申請では初診日の証明が必須となりますが、この方の場合、
初診の病院は現在も存在していたものの、カルテ等は既に破棄されており、
初診日の証明が不可能でした。

しかし、初診の病院と二件目に受診した病院に5年以上の期間があったため、
社会的治癒を申し立てることにより、二件目の病院を初診として申請しました。

※社会的治癒とは、医学的な治癒とは違い社会保険独自の考え方で、
医学的には同じ傷病であっても、前の傷病と後の傷病を分けて取り扱うことをいいます。※

結果、障害等級2級が認定され、次回更新まで約156万円を受給することが決定しました。

障害年金の認定に至る重要なポイントは、
・就労能力の有無
・日常生活能力の有無
この2点です。

うつ病、双極性障害等の精神疾患で働くことができなかったり、
日常生活に多くの支障を来たしている場合、障害年金の申請を
積極的に考えてみてください。

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