診断書から見える本当に良い精神科医
私は、うつ病をはじめとする精神疾患に関する障害年金の申請代理を主な業務としていますので、
沢山の方の診断書を拝見することがあります。
つまり、沢山の医師が書いた診断書を見ることになりますので、意識するしないに関わらず、
診断書の出来具合を比較してしまいます。
そんな中、先日、ある病院の女性医師が書いた診断書を拝見したのですが、とても素晴らしく、
本当に、患者さんの事を想って診察されているんだろうな、と思わされる診断書でした。
たまたまご縁があって、その医師に診てもらっている患者さん2人の申請の代理をすることになったのですが、
お二方共に素晴らしい内容の診断書でした。
具体的な事は個人情報でもあるのでここには書けないですが、診断書の出来具合は、
事実にそぐう中で障害年金の受給に向けて、最大限配慮された内容であり、文句のつけようのない内容でした。
診断書を医師に書いてもらうための料金の相場は5千円~2万円と幅広く、病院によってもまちまちです。
診断書作成に2万円を請求するにも関わらず、内容は必要最低限のものだったり、普通に記載ミスがあったり、
そんな診断書を拝見することも多々あります。
先の、女性医師の書いた診断書は完璧だったにも関わらず、診断書の作成費は5千円です。
障害年金の審査においては、診断書がもっとも重要な書類で、診断書次第で、
認定に至るかどうかが決まると言っても決して大げさではありません。
その一方で、医師にとって「診断書」を書くという仕事は大切な仕事の一つではあるものの、
正直、あまり美味しい仕事とは言えないのです。
簡単に言うと、時間がかかる割に儲からないのです。(恐らく)
診断書1枚書くのに1時間かけるとしたら、その間に5分×12人の患者を受診している
ほうがよっぽど儲かるのです。
そういう意味で、診断書の出来具合から本当に患者の事を想っているお医者様なのかどうかがうかがい知れるのです。
まあ、中には診断書を書くことを完全に拒否されるお医者様もいますからね、、、
精神疾患は、症状を数値化出来ず、その症状の重たさを客観視することが出来ない側面があります。
よって、主治医の良し悪しも曖昧になってしまいます。
しかし、診断書からは、本当にその医師が患者の事を想っているのかどうかがハッキリと見えてくるのです。